電気代が支払えないとどうなる?延滞したときの対策を解説

電気代は公共料金(電気・ガス・水道など)のうちの1つです。

電気代を支払うときは、各電力供給会社が定めた支払期限を守りましょう。

もしも支払期限に遅れた場合、延滞料金が発生することがあります。

また、電気代を延滞すると電力供給を止められかねません。

電気代の支払いが遅れたときの対策を解説します。

経済的な事情で電気代を延滞している方も、ぜひ参考にしてください。

電気代には支払期限がある

電気代には検針日(検針員が電気メーターを確認する日)から20日目~30日目の支払期限があります(電力会社によって異なる)。

支払期限を過ぎても電気代を支払えない場合、電力会社から受けるペナルティーは以下の通りです。

  • 延滞利息が発生する
  • 電気を止められる

それぞれ解説します。

延滞利息が発生する

電気代の支払期限を過ぎると、延滞利息が発生します。

延滞利息は年10%(1日あたり約0.03%)の電力会社が多いです。

延滞利息は「電気代×延滞利息の年率×延滞日数÷365日」で計算できます。

電気代10,000円・延滞利息の年率10%・延滞日数30日の場合

「10,000円×10%×30日÷365日=延滞料金約82円」

30日の延滞で約82円の延滞料金が発生することがわかります。

電気代の支払いに遅れるほど延滞料金が増えていくので、支払期限には注意しましょう。

電力会社によっては一般家庭(低圧の電気)の場合、延滞利息の猶予期間を設けています(支払期限の翌日から10日目までが目安)。

支払期限までに間に合わないときは、延滞利息の猶予期間までに支払うと良いでしょう。

電気を止められる

延滞利息が発生しても電気代を支払えない場合、電気を止められることがあります。

電気を止められたときに考えられる影響は以下の通りです。

  • 照明がつかない
  • エアコンが使えない
  • ストーブが使えない
  • 冷蔵庫が使えない
  • テレビがつかない
  • 洗濯機が使えない
  • パソコンが使えない
  • スマートフォンを充電できない

電気を止められると、日常生活に大きな影響が出やすいです。

電気が止められるまでの流れ

請求書通りに電気代が支払えなくても、すぐに電気が止められるわけではありません。

電気が止められるまでに、一定期間の猶予があります。

電気が止められるまでの流れは以下の通りです。

検針日からの日数 内容
当日 検針員による検針
30日目 支払期限
30日目~40日目 延滞利息の猶予
40日目~50日目 延滞利息の請求
50日目 最終支払期日
50日目以降 予告後に電気の供給停止

(※大手電力会社関西電力の場合)

最終期限日を過ぎても支払えない場合、送電停止の予告書が届くことがあります。

電気が止められるまでの目安は、支払期限から20日以降です。

猶予はありますが、電気が止められるまでの期間は短いです。

送電停止の通知が届いたら、電気が止められる前に電気料金を支払いましょう。

また、未払いで電気が止められたときは電気代を支払った後、電力会社に送電再開の申し込みをする必要があります。

うっかりミスで電気代を延滞するパターンと対処法

電力会社は複数の支払方法を用意しています。

主な支払方法は以下の通りです。

  • 口座振替
  • クレジットカード
  • 振込用紙

支払方法ごとに、よくあるミスとその対処法を解説します。

口座振替

口座振替は、電気代を口座から自動引き落としする支払方法です。

口座に十分な残高があれば、電気代を延滞する心配はありません。

残高不足で延滞するパターン

口座が残高不足だと電気代の引き落としができず、支払いが延滞します。

残高不足のときは、引き落とし日の前日までに口座に入金してください。

残高不足による延滞が気になる方は、給与の振込口座を登録しましょう。

電力会社によっては、引き落とし日を指定できます。

給料日の3日後を目安に、引き落とし日を指定しておくと良いでしょう。

また、電気代が引き落としできなかったときは振込用紙を送付する電力会社が多いです。

金融機関やコンビニに振込用紙を持参して、電気代を支払いましょう。

クレジットカード

クレジットカードは、電気代を立替払いしたカード会社に支払う方法です。

カードに登録した口座から、電気代が引き落としされます。

カード登録口座の残高不足で延滞するパターン

カードに登録した口座が残高不足だと、引き落としができません。

残高不足を解消するため、引き落とし日の前日までに口座に入金しましょう。

引き落とし日はクレジットカード会社によって異なります。

引き落とし日がわからないときは、クレジットカード会社の公式ホームページで確認すると良いでしょう。

カード番号の変更で延滞するパターン

他にも注意したいのが、カード番号の変更による延滞です。

カードの紛失や盗難後にカードの再発行を受けると、カードの番号が変わります。

電気代をクレジットカード払いにしている場合は、電力会社で変更手続きをしましょう。

クレジットカードの変更手続きは、インターネットからできる電力会社が多いです。

カードの利用停止で延滞するパターン

カードが利用停止されたときも、電気代の引き落としができないので注意が必要です。

カードの利用停止の主な原因と対処法は以下の通りです。

原因 対処法
限度額のオーバー 限度額の一時引き上げ/引き落とし日より前に支払う
一定期間の延滞 再引き落とし日までに入金する/カード会社指定の口座に振り込む

不正利用検知システムが作動したときも、カードは利用停止になります。

不正利用でない場合は、カード会社からの連絡時に本人の利用であることを伝えましょう。

不正利用だった場合は、カードの再発行になります。

カード番号が変わるので、電力会社で変更手続きをしましょう。

延滞すると信用情報にキズがつくリスク

口座振替や振込用紙の場合、電気代を延滞しても信用情報(過去に利用したクレジット・ローンの履歴)にキズがつく心配はありません。

しかし、クレジットカード払いの場合は信用情報にキズがついてしまいます。

61日以上または3カ月以上延滞すると、金融事故扱いとなるので注意が必要です。

金融事故を起こすと、約5年間はクレジット・ローンの審査通過は期待できません。

そのため、クレジットカード払いにしている方は早めに対策しましょう。

振込用紙

振込用紙の場合は、窓口(金融機関やコンビニ)で電気代を払います。

領収書を切り離さないで、窓口に持参しましょう。

うっかり忘れて延滞するパターン

振込用紙で電気代を支払う場合、利用者が直接窓口に行かないといけません。

電気代の支払いをうっかり忘れていると、督促状が届くことがあります。

振込用紙が届いたら、すぐに支払う習慣をつけておきましょう。

振込用紙の紛失で延滞するパターン

振込用紙を紛失したときは、電力会社に連絡すると再発行が受けられます。

しかし、振込用紙が届くまで1週間ほどかかります。

支払期限まで1週間を切っているときは注意が必要です。

振込用紙の紛失に気付いたら、早急に電力会社に連絡してください。

今後は振込用紙を紛失しないように、タンスや机の引き出しの中に保管しておくと良いでしょう。

経済的な事情で電気代を支払えないときの対策

経済的な事情で電気代を支払えないときの対策は以下の通りです。

  1. 電力会社に相談
  2. 品物を売る
  3. 親族からお金を借りる
  4. 生活福祉資金貸付制度
  5. 生活保護
  6. クレジットカードのキャッシング
  7. カードローン

それぞれ解説します。

①電力会社に相談する

電気代を支払うお金がないときは、まず電力会社に相談しましょう。

やむを得ない事情がある場合、送電ストップを待ってもらえることがあります。

ただし、電力会社によって対応が異なるので注意しましょう。

②身の回りの品物を売って現金に換える

電気代を支払えず督促状が届いたときは、身の回りの品物を売ることも考えましょう。

買取専門店で売れる、主な品物は以下の通りです。

  • ブランド品
  • 貴金属アクセサリー・宝石
  • 腕時計
  • カメラ・レンズ
  • 家電
  • 楽器
  • 自転車
  • 骨董品・古銭
  • スマートフォン・携帯電話
  • ギフト券・商品券など

買取専門店では多くの品物が買取対象です。

キャンペーン中の買取専門店なら、通常より高額買取が期待できます。

ただし、買取専門店によっては手数料が発生することがあります(査定料・出張料・振込手数料など)。

品物を売るときは、手数料がかからない買取専門店を選んだり、相見積もりを取ったりすると良いでしょう。

③親族にお金が借りられないか相談する

電気代を支払えないときは、親族(父母・兄弟姉妹・祖父母など)にお金が借りられないか相談する方法があります。

経済的に困っていることを、正直に話しましょう。

ただし何度もお金を貸してほしいと頼むと、親族からの信用を失うことがあります。

もしも断られた場合は、別の方法も検討しましょう。

④生活福祉資金貸付制度を利用する

生活福祉資金貸付は、生活に困っている方を支援する制度です。

資金貸付の対象者は以下の通りです。

  • 低所得者世帯(生活に必要な資金を借りられない世帯)
  • 障害者世帯(障害者手帳を持っている方がいる世帯)
  • 高齢者世帯(65歳以上の高齢者の方がいる世帯)

生活福祉資金の種類について

対象者の方が借りられる、生活福祉資金は以下の通りです。

資金の種類 主な内容
総合支援資金 生活再建に必要な生活費(技能習得費用や債務整理の費用など一時的な費用を含む)/賃貸契約に必要な費用(敷金・礼金など)
福祉資金 福祉用具の購入費/介護サービスや福祉サービスの利用費用/生計維持のため一時的・緊急に必要な費用
教育支援資金 子どもの修学や入学に必要な費用(低所得者世帯)
不動産担保型生活資金 不動産を担保に生活資金を貸し付け(低所得・要保護の高齢者世帯)

市区町村の社会福祉協議会で、総合支援資金の申請が可能です。

ただし、実際にお金を借りられるまで一定期間かかります。

急ぎで支援が必要な方は、社会福祉協議会で臨時特例つなぎ資金貸付を利用すると良いでしょう。

臨時特例つなぎ資金貸付では、10万円まで利息なしで借りられます。

⑤生活保護を利用する

生活保護は最低限の生活を保障し、自立を促す制度です。

生活保護を利用するために、満たすべき4つの条件は以下の通りです。

要件の種類 主な内容
資産を活用する 資産を持っている方は売却して生活費に回すこと(預貯金や土地、建物など)
能力を活用する 能力のある方は働いて収入を得ること
あらゆるものを活用する 他の制度を利用できる方はそれを活用すること(年金や手当など)
扶養義務者の扶養 支援が受けられる親族がいる場合は、その親族から支援を受けること

生活保護の支給が受けられる費用は以下の通りです。

  • 光熱費(電気代・ガス代・灯油代など)
  • 食費
  • 被服費
  • 家賃
  • 義務教育に必要な学用品費
  • 医療費
  • 介護サービスの利用費用
  • 出産費用
  • 就労に必要な費用
  • 葬祭費用

電気代の支払いにも生活保護を利用できます。

生活保護を受けるまでの流れ

生活保護の申請から支給までの流れは以下の通りです。

  1. 生活保護の申請(福祉事務所の生活保護担当)
  2. 各種調査 ※
  3. 生活保護の支給

※実地調査(家庭訪問で生活状況を調べる)
※資産調査(預貯金や土地、建物などの資産を調べる)
※扶養義務者による扶養(親族からの仕送りを調べる)
※年金や収入などの調査
※就労できる可能性の調査

生活保護が受けられるかどうか知りたい方は、福祉事務所の生活保護担当に相談しましょう。

⑥クレジットカードのキャッシングを利用する

クレジットカードにキャッシング枠があれば、枠の範囲でお金が借りられます。

10万円のキャッシング枠なら、10万円まで利用が可能です。

ATMからキャッシングする場合、カードと暗証番号のみでお金が借りられます。

急ぎで電気代を借りたいときに便利なサービスです。

ただし返済時には、カード会社所定の利息が発生します(年15.0%~年18.0%ほどが利息の相場)。

キャッシングの返済方法は2種類あります。

  • 1回払い
  • リボ払い

リボ払いは毎月一定の最小金額を返済する方法です。

経済的に余裕のないときでも返済しやすいですが、返済期間が長くなり利息が膨らむ傾向があります。

1回払いは支払日に一括で返済する方法です。

経済的に余裕があるときは、1回払いで利息分を節約すると良いでしょう。

⑦カードローンを利用する

カードローンは限度額の範囲でお金が借りられる商品です(審査の通過が必要)。

カードローンの主な特徴は以下の通りです。

金利 大手消費者金融で最大年18.0%/銀行で最大年14.0%が目安
主な借り入れ方法 インターネット・電話・ATM・店頭窓口
主な返済方法 口座振替(自動引き落とし)・インターネット・ATM・店頭窓口
担保・保証人 原則不要
主な申し込み方法 インターネット・電話・店頭窓口・FAX・郵送

大手消費者金融のカードローンなら最短即日審査で即日融資が受けられます。

すぐに電力会社に支払いたいときに便利です。

ただし、カードローンの返済に遅れが生じると遅延損害金が発生します。

長期延滞すると信用情報に金融事故が登録されるので、無理のある借り入れは禁物です。

カードローン会社の公式ホームページにある返済シミュレーションを利用し、無理のない借り入れをしてください。

まとめ

電気代の支払いについて解説しました。

重要なポイントは以下の通りです。

  • 支払期日は検針日より20日目~30日目
  • 延滞利息は年10%が多い
  • 延滞利息の猶予期間は期限日の翌日から10日目まで
  • 支払期限より20日以上遅れると送電停止通知が届くことがある
  • 最終支払期限に遅れると電気が止められる

振込用紙で支払っている方は、払い忘れに注意しましょう。

口座振替やクレジットカードなら自動で引き落としされるので、払い忘れで延滞する心配はありません。

ただし、口座の残高不足には注意する必要があります。

経済的な事情で電気代を支払えない方は、生活福祉資金貸付制度や生活保護などを検討しましょう。

経済的に困っている状況でカードローンを借りると、返済が難しくなる可能性が高いです。

カードローンは最後の手段にしましょう。